受信映像について



まず最初に

楽しいキャプチャー・エンコード生活を送るためには、まず、取り扱う映像について知らなくてはならない。
しかし、時代背景や細かい仕組みについて語ったところで読み飛ばされるだけなので、
ここでは、必要と思われる知識だけに絞って、映像の説明をしていこうと思う。


NTSC映像の受信状況

日本のテレビ信号には、NTSCが用いられている。
したがって、日本市場向けのDVDやVHSなどのメディア媒体も、NTSC方式で収録されている。
台湾も同じNTSC方式だった事で、金銭的に助かっている人も多い事だろう。

さて、現在のところ、映し出す映像のサイズは、下の2種類しかない。
スタンダードサイズ(アスペクト比 4:3)

ワイドサイズ(アスペクト比 16:9)

最近でこそ、画面のアスペクト比が16:9のワイドビジョンタイプのテレビが店頭で幅を利かせ、
D4端子だ、プログレッシブだ、などと騒がれるようになったが、
アスペクト比4:3のスタンダードサイズテレビが一昔前まで主流だったし、
プログレッシブ対応のテレビは、高嶺の花なのは今も代わりが無い。
もし、スタンダードサイズのテレビで何も考えずにワイドサイズの映像を写したとしたら
間違ったワイドサイズ(アスペクト比 4:3)

このようになる。
もちろん正しい比率ではないし、上の映像と見比べれば、不自然なのが分かると思う。
「ありえない」と思うかもしれないが、この現象は、製造時期がかなり前のだと発生する。
逆に、比較的新しいスタンダードサイズテレビなら
レターボックス(アスペクト比 4:3)

このように、上下に黒帯を入れる事で4:3の比率にする事が出来る。
ここで気をつけて欲しいのは、チューナーからの直接映像に関しては、テレビだけの問題になるが、
ビデオデッキ等からの再生映像などは、ビデオデッキ等とテレビとを、
S映像端子の中でもS2端子と呼ばれる映像端子をS端子ケーブルで繋いでいる必要がある。
このように、ワイドサイズの映像を受け取った場合に自動的に行ってくれる環境は、思いの外少ない。
そこで、配信側が電波に乗せる前にレターボックス化を行うことも多くなっている。

また、パソコンでDVDやMPEGを見る場合は、再生するソフトによって自動で行ってくれる。
(たとえば、PowerDVDやWinDVDなどは自動で行ってくれる。フルクスリーンにすると、Windows Media Playerも行う。
また、MPEGの場合は、MPEGをエンコードした際に正しい設定が行われている必要がある。)
これとは逆に、ワイドビジョンテレビを持っている人が良くやる過ちが、下の現象である。
間違ったスタンダードサイズ(アスペクト比 約16:9)

値段の高いテレビを持ってる意味が無い。
というか、こんなんで、満足するなよ・・・・・


NTSC映像の配信

さて、上で例に示した映像には、全て左右に黒い帯があるのが分かると思う。
これは、映像としてこの状態なのではなく、電波に乗せて配信する際に出来るものである。
下の映像は、電波に乗せる前の状態である。
マスター(アスペクト比 4:3)

歯並びが良くないな・・・じゃなくて、左右にキチンと映像があるのが、分かると思う。
しかし、テレビでは、左右に黒い帯は見えない。 その辺りの謎は、次のコンテンツで語ろう。
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